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和歌山県みなべ町にある県の名勝に指定されている千里の浜は、古くから知られ、平安時代の「伊勢物語」や「枕草子」などの多くの古典に、その美しさをたたえられた景勝の地と知られています。岩代王子社から千里王子社までは、熊野古道のなかで、ただ一か所海浜を通る所で、長さ約1.3kmの砂浜が広がっています。大宮人にとっては、最もあこがれの浜であったことから、多くの文献に千里の浜のことが記されています。なかでも清少納言は、『枕草子』に「千里の浜こそ広う思ひやられ」と記し、清原元輔は『拾遺和歌集』に「よろづよを かそへむ物はきのくにのちひろのはまのまさごなりけり」と千里の浜の美しさを詠んでいます。『伊勢物語』には、貞観5年(863年)千里の浜で「おもしろき石」(さざれ石)が発見され、日本最古の名石として歴代天皇が愛好していたことが記されています。また、全国屈指の赤ウミガメの産卵地で、毎年5月下旬から8月にかけて100~200頭が産卵の為に上陸することから、和歌山県の名勝・天然記念物に指定されています。ウミガメの数は毎年減り続けていますが、産卵を観察に訪れる観光客は増えており浜では懐中電灯フラッシュ撮影・花火・キャンプが条例により、禁止しています。是非、熊野古道ゆかりの史跡を訪ねてみてください。

インフォメーション

名称 千里の浜
フリガナ センリノハマ
住所 〒645-0012
和歌山県日高郡みなべ町山内
TEL 0739-72-4949